就業体験×企業実習 TRANSITION SUPPORT FOR EMPLOYMENT
就業体験×企業実習
就労移行支援のプログラムの一つとして、希望者は協力企業において実際の仕事の体験をすることができます。
実習に参加する目的は人それぞれ。ここでは就業体験によるメリットや実習先の例をご紹介します。
●就業体験のメリット
- 働くことへの具体的なイメージを持つことができる
- 職種への適性を確認することができる
- 自分なりの目標を立てることができる
- 体験中の出来事をもとに特性の整理や、それに対する工夫を実践できる
就業体験の例
- – 有料老人ホームの洗濯業務
- – パチンコ店の開店前清掃業務
- – 少人数の事業所における事務補助業務
実際に働いている卒業生との交流が就活への自信につながるキッカケになる事もあります。
企業実習を体験した方の就活ストーリー
企業実習で自分の得意分野が分かったり、自信がついたり、就職への後押しになることも。
ここでは、企業実習をキッカケに就職へ大きく前進した卒業生の就活エピソードをご紹介します。
CASE 1
Lさん (50代・男性)
引きこもり期間が長く、就労経験なし。人生初の就職活動のため、働くイメージや自信が持てるよう、実習を主に利用開始。一人で黙々と繰り返し仕事を行うことが得意だが、体力面やコミュニケーション面で課題があった。実習を継続するうちに体力や自信がついてきたため、就職活動を開始。ご本人の得意な業務が活かせる仕事で採用となる。短時間勤務から始め、現在は勤務時間を延長し安定して働いている。
- 利用期間 : 1年6か月
- 職種 : 清掃・軽作業
- 雇用形態 : パート
- 給与 : 時給950円
- 障害名 : うつ病
CASE 2
Aさん (20代・男性)
大学卒業後、ビルド神保町を利用。在学中は主治医の勧めで学業に専念し、アルバイトはしなかった。業界や職種のイメージがわかないため、まずは仕事体験してみることに。東京しごと財団の職場体験実習面談会に応募し、2社で実習をした。その経験から、手作業など動きのある仕事も含めた一般事務職が自分に合うと手応えを感じ、その後の就活の方針を決めることができた。
- 障害名 : 自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)
CASE 3
Cさん (20代・女性)
クローズ(障害非開示)での一般就労、就労継続A型を経てフラッグにつながった。体を動かすことが好きで、いくつかの企業を見学。HWに同行し求人検索を行い検討したが、希望する求人が見つからなかった。改めて話し合ったところ「子供が好き」ということが分かった。ちょうど求人が出ていた幼稚園で採用前実習を1週間行った。作業が早いと評価され採用。現在は幼稚園で働いている。
- 利用期間 : 20か月
- 職種 : 清掃・軽作業
- 雇用形態 : パート
- 給与 : 時給960円
- 障害名 : 自閉症スペクトラム